飛行機の中で観た映画

今回は機内上映の映画がなかなか当たりだったので忘れないうちに感想を少しばかり。

父親たちの星条旗
居たたまれない映画だった。硫黄島に旗を立てたばかりにヒーローと呼ばれ利用され、苦悩する男たち。戦争にヒーローなんていない。実によくできた戦争映画でした。

涙そうそう
その昔「忠犬ハチ公」を観たときに、まだハチ公が子犬のシーンの時から泣きっぱなしだった。あんな可愛い犬が将来酷い目に遭うなんて... 犬の純真(?)な演技がまた涙をそそる。でもそんだけ。研修旅行のバスの中で観たのだが、男たちは始めから終わりまで全員泣いて女たちは誰一人泣いていませんでした。

上記の「忠犬ハチ公」を「涙そうそう」に入れ替えればまあ同じようなもんです。ずっと泣いてましたがなにか?長澤まさみ妻夫木聡は名演技でした。

フラガール
ここ数年で一番良かった。DVD を買っちゃうと思う。こっちは笑いも涙もありで、しかもちゃんと泣かしてくれた。「常磐ハワイアンセンター」設立に至るまでの実話を元にした物語。音楽も最高に良かった。みんなも観れ。

昔はできたのに・・

”昔はできたのに・・大人になってできなくなってしまったことランキング”

というgoo の記事が2ちゃんで話題になっています。

http://news.goo.ne.jp/article/gooranking/business/it/20070121-grnk.html

さてランキングの内訳は:
1 サンタクロースを信じること
2 親と一緒に入浴する
3 冬場の薄着
4 道端の植物の実や蜜を口にすること
5 虫をさわる
6 親と手をつなぐ
7 炎天下の下で遊ぶ
8 かわいい髪形
9 50メートルダッシュ
10 逆上がり
11 記憶の持続
12 歴史の年号を覚えること
13 水遊び・泥遊び
14 本気のけんか
15 ヒーロー・ヒロインになる夢
16 甘えたりおねだり
17 漢字
18 人前で泣く
19 自由な発想
20 計算

だそうだ。
俺は1,2,3,6,8,11,12,15,17,18,20 は無理。
カエルを爆竹でバーンとしたりとか、ごっこ遊びとかも無理だな。みなさんはどんなもんですか?

謹賀新年&今年の抱負

あけましておめでとうございます。

さて2007年の抱負というかテーマは「禊」(みそぎ)でいこうかと思っている。つまり罪や穢れを洗い流したいんだ。

禊と言っても漠然としているので具体的には:

仕事
・整理整頓
・単純に、シンプルに考える
・基本に還って、準備、実行、後始末でグルグル廻していこう
・もっと現場に出よう

家庭
・いらないものを手放そう
・整理整頓
・自分の思い込みやトラウマを家族に押し付けないようにしよう

趣味/スポーツ/武道
ウクレレをとにかく練習練習。
・最低週2回、できれば3回武道の稽古をしよう
・もう少しアウトドアの活動を増やそう
セーリングでステップアップしよう
・毎朝必ず、歩くか、走るか、泳ぐかしよう

頭デッカチじゃどうしょうもない。もっと体を動かして、仕事もプライベートも流れを良くしていきたい。

そんな訳で今年もよろしくお願いします。

疲れる理由 - 無駄な思考

俺の仕事は特に肉体的には極めて楽な仕事であるはずだが、一日の仕事を終えて帰ってくるとクタクタになっていることが多い。ここアメリカでも、また日本でも今や精神安定剤を片手に仕事をしている人たちが極めて多い。これらはつまり精神的な疲労であるわけだが、こうした疲労感がどこからやってくるか、長年の疑問だった。

結論から言ってしまうと、この疲労感は「頭でっかち」であることに起因するものであろう。要するに考え過ぎなのではないか、と思う。

人は自分の意志で「思考している」と感じるが、実はこれはまったく錯覚であり、人は自分の意志とは関係なく、様々なことを常に、片時も休まず「思考している」のだ。そして膨大なエネルギーを無駄に消費し、疲労を蓄積しているのだ。

そんな馬鹿な、と思う人がいるかもしれないが、簡単に検証できるので、まずは自分の意志で「考えない」努力をしてみることをお奨めする。

例えば「右足で着地」、「左足で着地」、「息を吸っている」、「息を吐いている」などと自分の動作を実況中継することに集中し、「思考をしない」ことを試してみよう。この自分の実況中継する方法を原始仏教ではヴィパッサナー瞑想と呼び、修行の中心においているようだ。ここではまあ、雑念が生じていていく感覚が分かれば良しとして試みてほしい。

おそらく1分以内に、まったく関係ないことをいつの間にか自動的に考えている自分を発見するであろう。こうやって自分を観察してみると、実に数秒ごとに新しい何かを考えている自分を発見することと思う。

そしてそのうちのいくつかの思考は頭の中でグルグル回り続けるのだ。例えばそれはその時々の心配事であったり、悩みだったりするであろう。しかし自分が意識していなくてもその思考プロセスはアウトプットを生むことなくひたすら続いてゆき、エネルギーを消費し続けるのだ。

こうした無駄な思考を断ち切るためにも、現代人は思考に頼らない習慣をつけて行く必要があると思う。

「よく考えることは良いことだ」という思い込みを捨て「考えることはエネルギーの浪費だ」と考えてみるのはどうだろうか?一日一回はなにか反射神経が要求されるような運動をして頭を空っぽにするというのはどうだろう?

工夫次第で無駄な思考を減らすことは出来ると思う。そしてそうすることで驚くほど疲れなくなるのだ。みなさんもお試しあれ。

アメリカの肥満

アメリカでは肥満が社会問題化しているが、それを裏付ける面白い話を今日ラジオで聞いた。

マサチューセッツ総合病院のDr. Raul N. Uppotによれば、太り過ぎの人が増えすぎたため、正確な検査ができない患者さんが非常に増えているという。1990年代に入ってからこのようなケースが非常に増えているそうだ。

多くの人々はなにか重大な病気を抱えているのでないかと病院に来るわけだが、そもそも太り過ぎのためまともな検査が出来ないわけだ。

笑い話のような話だが、実際問題、検査機器が発達した現代では多くの疾病がレントゲン、CTスキャン、超音波検査といったイメージング機器で発見されることが多いため、これらの装置がまともに使えないのは、重大な疾病を見逃してしまう可能性を非常に高めているという。

つまり肥満の人たちは、肥満であるが故にまず治癒が非常に難しい生活習慣病にかかる可能性を高めている上に、それ以外の様々な疾病が発見される確率を低めてしまうという2重のリスクを背負っているわけだ。

現在アメリカ人の3分の2が太り過ぎ、または肥満に分類されるという。

1989年の時点では患者さんの約0.1パーセントが太り過ぎのため検査結果が正しく判断できなかったが、2003年の時点ではおよそ倍増の0.19パーセントの患者さんのデータが正しく判断できなかったという。

更に驚いたことに、そもそも重すぎてCT スキャンやMRI の検査を受けられない人が多数いるという。MRI の撮影時にくぐる穴に体がつっかえてしまったり、そもそも重すぎて検査台の重要制限を超えている患者さんが少なからずいるという。

ちなみにたいていのCT スキャンの検査台は450ポンド(202キロ)まで耐えられるそうだ。つまりこれより重い小錦サイズの患者さんが少なからずいるというわけだ。

しかし台に乗せられても今度は放射線の濃度を上げないと、まともなレントゲンが撮れなかったりして、ようするにダメダメなのだ。

この国は学校のランチさえピザなどのジャンクフードが出てくる国なので、まあある意味驚くに値しないニュースなのだが、肥満問題もそろそろまともに対応して行かないと、肥満で国が滅びるといったことになりかねないと思う。
アメリカは参勤交代制度でも導入して、10年のうち1年ぐらいはアフリカの飢えている国にでも住んだ方がいいのではないだろうか?日本の満員電車に乗るとかね。でも普通の日本人の乗客が迷惑だな。さてどうしたもんだか...

脳みそのささやき

Cyberkinetics Neurotechnology Systems, Inc. という会社がある。この会社は最近BrainGate? Neural Interface Systemというシステムを開発/発表した。このシステムは現在マサチューセッツ総合病院のレイ・ホッホバーグ医師(Leigh Hochberg, M.D., Ph.D.)をはじめとするいくつかの主要な病院にて臨床試験中だという。

このシステムを一言でいうなら、ニューロン間を信号を受信し、解析し、転送するためのプラットフォームだそうだ。このシステムは脳内に埋め込む50個ほどのセンサーとそれらのセンサーからの信号を解析するコンピューターシステムからなるそうだ。

このシステムを利用することにより、被験者は「思う」だけでコンピュータの画面上のカーソルを移動させたりロボットアームを動かすことができるようになるそうだ。

現在の所このシステムの信号のやり取りは脳からシステムへの一方通行で、例えばロボットアームにセンサーを付けて、そのからの信号を脳に送り返すといったことは出来ない。また現在の所、脳内のセンサーとコンピュータ間の通信は有線で行われており、コンピュータもカートに乗せられた状態で、かなり大掛かりなものだという。

ゆくゆくはセンサーと解析用のコンピュータ間の通信を無線化し、またコンピュータ自体も小型化することで、取り扱いを簡単にしてゆく方向だそうだ。

またセンサーも一度埋め込んだら二度と取り出す必要がない耐久性と体との親和性を高める必要があり、課題は山積みなのだが、それでも脳神経学の応用分野での大きな進展といえるだろう。

なぜ脳に直接センサーを付ける必要があるかというと、頭蓋の外から脳内の活動を観察するのは、ちょうど野球の試合を隣のビルから見ているようなもので、球場の興奮は伝わってきても、観客一人一人の会話を聞くことはできないのと同じで、要するに細かい動きが追えないそうだ。ところが多数のセンサーを直接脳に据えることで、言わば観客一人一人の声が聞こえるようになるのだそうだ。そういうことが可能になって初めて「思っただけ」で操作することが可能になるのだそうだ。

将来コンピュータと人間が融合してしまうような、SFのような日が実際に来るのかもしれない。そしてそれは思っているほど遠くないのかもしれないのだ。

記録的な猛暑

日本は記録的な豪雨のようだが、カリフォルニアは記録的な猛暑が続いている。

俺が住んでいるサンノゼは2006年7月22日(土)に102°F。(38℃)を記録... のはずだが家にある温度計は41℃を指していた。ひたすら暑い。

会社の同僚が住む Livermoor はなんと115°F!(46℃!!!)

どこでもクーラーがフルパワーで回っているので各地で停電。この暑さは今週半ばまで続くとのこと。

サンフランシスコは87°F(30℃)で1917年以来の記録更新だそうだ。それでもサンノゼよりもかなり涼しいので昨日23日に避暑に行ってきた。

7時近くまでサンフランシスコで粘り、もういくらなんでも少しは落ち着いただろうと思って8時後に帰宅したら、温度計はまだ36℃を指していた。

クパチーノ市内では大規模な停電を防ぐため、パワーサイクリングと称して、街の部分部分を2時間づつほど停電させていたそうだが、ちょうど真っ昼間にそのサイクルに当たった家に住む人々には気の毒としか言いようがない。

この暑さは今週半ばまで続く予定...