アメリカの肥満

アメリカでは肥満が社会問題化しているが、それを裏付ける面白い話を今日ラジオで聞いた。

マサチューセッツ総合病院のDr. Raul N. Uppotによれば、太り過ぎの人が増えすぎたため、正確な検査ができない患者さんが非常に増えているという。1990年代に入ってからこのようなケースが非常に増えているそうだ。

多くの人々はなにか重大な病気を抱えているのでないかと病院に来るわけだが、そもそも太り過ぎのためまともな検査が出来ないわけだ。

笑い話のような話だが、実際問題、検査機器が発達した現代では多くの疾病がレントゲン、CTスキャン、超音波検査といったイメージング機器で発見されることが多いため、これらの装置がまともに使えないのは、重大な疾病を見逃してしまう可能性を非常に高めているという。

つまり肥満の人たちは、肥満であるが故にまず治癒が非常に難しい生活習慣病にかかる可能性を高めている上に、それ以外の様々な疾病が発見される確率を低めてしまうという2重のリスクを背負っているわけだ。

現在アメリカ人の3分の2が太り過ぎ、または肥満に分類されるという。

1989年の時点では患者さんの約0.1パーセントが太り過ぎのため検査結果が正しく判断できなかったが、2003年の時点ではおよそ倍増の0.19パーセントの患者さんのデータが正しく判断できなかったという。

更に驚いたことに、そもそも重すぎてCT スキャンやMRI の検査を受けられない人が多数いるという。MRI の撮影時にくぐる穴に体がつっかえてしまったり、そもそも重すぎて検査台の重要制限を超えている患者さんが少なからずいるという。

ちなみにたいていのCT スキャンの検査台は450ポンド(202キロ)まで耐えられるそうだ。つまりこれより重い小錦サイズの患者さんが少なからずいるというわけだ。

しかし台に乗せられても今度は放射線の濃度を上げないと、まともなレントゲンが撮れなかったりして、ようするにダメダメなのだ。

この国は学校のランチさえピザなどのジャンクフードが出てくる国なので、まあある意味驚くに値しないニュースなのだが、肥満問題もそろそろまともに対応して行かないと、肥満で国が滅びるといったことになりかねないと思う。
アメリカは参勤交代制度でも導入して、10年のうち1年ぐらいはアフリカの飢えている国にでも住んだ方がいいのではないだろうか?日本の満員電車に乗るとかね。でも普通の日本人の乗客が迷惑だな。さてどうしたもんだか...